
↑食べすぎた誰かさんのお腹。ボコンボコン
冷蔵庫にすき焼きの食べ残しを入れておくと、表面に白い塊ができますが、これは脂で、温度が下がったことによって白く固まってしまったものです。
同じようなことが、体温が下がると食事で摂取された脂分が消化・吸収されずに、血管の内側や内臓の周辺に付着して、脂肪の壁を作ってしまいます。
その結果、血管が細くなり、さらに血流が悪くなって体温が下がります。
脂肪部分には血流がありませんので温度は下がるばかりで、さらに体を冷やします。
このようにメタポリック症候群は、冷えによっても起きていると考えることができます。
日本人には「倹約遺伝子」を持つ人が多いことが分かっています。
倹約遺伝子とは、最低限のエネルギー量で生存することができ、必要以上の栄養を摂取すると、非常事態に備え、脂肪として蓄えようとする遺伝子です。
狩猟民族ではなく、農耕民族の日本人は勤勉で真面目ですから、収穫した食べ物を年間を通じて過不足ないように食べようとしたのです。
その結果、質素だが体に良い食生活を昔から長い時間をかけて作り上げてきた体質なのです。

↑美味しそうですね!カロリーを摂りすぎた後は運動などもお願いします
ところが、明治時代以降、特に戦後は狩猟民族の食生活が入ってきて、気が付くとメタポリック症候群を起こす食事に代わっていたのです。
食べ過ぎや飲みすぎは当然病気を引き起こしますが、冷え過ぎもメタポリック症候群の要因なのです。
食生活だけでなくあらゆる社会生活が欧米化したことで、家庭生活や仕事などすべての面で、運動不足やストレスが多くなっているのです。
快適な冷暖房などで自己治癒力が低下し、家事労働が電化製品で行われることで発熱をしてくれる筋肉が使われず衰え、老廃物を外に出してくれる汗をかかない環境になってきました。
血糖値、コレステロール値、中性脂肪値、血圧から始まって、がん、糖尿病、脂肪肝、動脈硬化、高血圧、胃炎、肝炎、腎盂腎炎なども冷えが一因になっていると思われます。
ストレスがある程度の水準を超えると、緊張のホルモン、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、
全身の血管が収縮し、血行が悪くなり、体温も低下します。
体のだけでなく、心も冷えているようです。
体の中の酵素が最も活発に動くのは、体温が38℃の時で、体温調整を担当しているのは、自律神経です。
自律神経はその活動を、交感神経と副交感神経の2種類の神経によって調整し、交感神経は活動を活発させ、副交感神経は体をリラックスさせます。

↑体を温めると心も温かくなりすよ
ストレスを感じるような緊張が続くことを行っていると、体は疲れを感じてSOSを出し、回復するために交感神経を休ませて、副交感神経を全面に押し出します。
体のSOSを無視して、仕事などを行っていると血行が悪くなって体が冷えてしまいます。
ではリラックスしていれば大丈夫かといいますと、副交感神経が優位になると血管が拡張し、大量の血液が血管内に滞り、血行が悪くなり、緩みすぎもまた、低体温の原因なのです。
体温がコントロールできなくなるのは、自律神経の責任ではなく、自分の責任なのです。
食事の内容と同じように、日々の生活全般を通じてバランスがとても大切なのです。
※MNさんが紹介してくれた「心もからだも「冷え」が万病のもと」(川嶋朗著)を参考文献として記事を書いています。





