↑タンパク質分解酵素ブロメラインを多く含み、食物繊維も多いため便秘の解消にも良いとされている パイナップル
日本人が酒に弱い理由
悪酔いさせるのはアセトアルデヒドという物質で、毒性が非常に強く、頭痛や吐き気などの症状を引き起こします。
2日酔いの原因は、アセトアルデヒドが十分に分解されず、体内に残ってしまうためです。
アセトアルデヒドはALDH(アルデド脱水素酵素)と呼ばれる酵素が作用して、無害な酢酸(さくさん)と水素に変え、血液中に放出、最終的には炭酸ガスと水になって体外に排出されます。
日本人はALDHが少ないのです。
牛乳などの乳製品を消化する消化酵素・ラクターゼも少なく、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人がいるのはこのためです。
↑脂肪を分解する酵素リパーゼを多く含む。また、必須脂肪酸を多く含んでいます アボガド
暴飲暴食しても平気な人が持つ酵素
訓練次第でお酒に強くなるといわれますが、ALDHのキャパシティを超えると、シトクロムP450(CYP)という解毒専門の酵素群が働き、アルコールの分解を助けてくれるのです。
飲む回数が頻繁になると、この酵素群が徐々に増えていくのです。
シトクロムP450という酵素の保有には個人差があり、大量に保持して生まれた人は、非常に健康的な生活を送れます。
理由として考えられているのは、母親が妊娠中に生野菜や生の果物など、酵素食中心の食生活をしていたと考えられています。

↑いくら健康でもメタポには気を付けてくださいね
健康診断のγ−GTPも酵素だった!
酵素は一つの仕事を律儀に行うものだったのですが、 シトクロムP450は本来の使命とは違った仕事を引き受けるようになっているのです。
人間のすばらしい適応力ともいえますが、別の角度から見れば、異常事態でもあります。
肝臓の解毒は、第一段階では中和されなかった毒物が出た場合、第二段階として、それらの毒物を硫酸塩やアセチル基、メチル基、グルクロン酸、アミノ酸のどれかに結合させ、水に解ける状態にして腎臓から排出します。これを抱合反応(ほうごうはんのう、ほかの物質で包み込む)といいます。
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、ほかの臓器に比べてタフで重労働に耐えますが、それでも限界があります。
健康診断で肝機能の数値を示すAST(GOT)、ALT(GPT)、γ−GTPという項目がありますが、これらも酵素の名前です。
ASTやALTは、肝臓や腎臓にある、タンパク質を分解してアミノ酸を作る酵素です。肝細胞が壊れたり、細胞膜の透過性が増すと、これらの酵素が血液中に流れ出ます。
そうするとASTやALTの数値が上がるのです。
γ−GTPは、肝臓、腎臓、膵臓にある解毒作用に関係している酵素で、これは肝臓や胆管の細胞が死んだときに、血液中に流れ出ます。
これらの酵素が血液中に漏れた量が数値となり、その障害の程度がわかるということなのです。
↑脳梗塞などの原因になる血栓を作りにくくする酵素ナットウキナーゼ 納豆
毒ガス・サリンと酵素の働き
筋肉を収縮させる酵素はコリンアセチルトランスフェラーゼで、収縮を止めるのはアセチルコリンステラーゼという酵素です。
毒ガスのサリンはアセチルコリンステラーゼの働きを失効させるものです。
心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす動脈硬化を防ぐのが血栓溶解酵素で、普段は血液中に隠れていますが、いざとなると活性の強いプラスミンという酵素に変身して、現場に駆け付けます。
活性酸素でDNAが損傷され、がんが発生しますが、その傷ついたDNAを元に戻すのが、DNA損傷修復酵素です。

↑張り切りすぎて無理な運動にならないように注意してくださいね
代謝量が多いほど短命になる
潜在酵素の消耗が短命に結びつくことを証明したのがトロント大学のマッカーサー氏とベイル氏が実験で導き出した「ラブナーの法則」です。
ミジンコを使った実験で、一生に約1500万回心臓を鼓動させると死ぬという結論が出たのです。
心臓を動かすにも酵素が必要で、使い切ると死ぬのですね。
人間に当てはめると、激しい運動をする相撲取りやスポーツ選手は短命ということになります。
過度の運動や睡眠不足、過食、消化不良は短命になりやすいですが、運動不足は「廃用萎縮」という機能不全をおこしますので、適度な運動が必要になります。
この記事は私の師であるYF様から送られてきた「酵素」の謎 なぜ病気を防ぎ、寿命を延ばすのかから引用して書かせてもらっています。











